たった1年と7ヶ月です。
2016年3月のこと
2016年3月に棋士、イ・セドルさんに勝利したAI、アルファ碁は記憶に新しいところだと思います。
当時のアルファ碁の出来事 AlphaGo Korea | DeepMind
そして2017年10月に
世界最強となりました。
アルファ碁が継続して進化させていたのが私は驚きでした。
AIに関する書籍だったりニュースを見る限りでは、教師ありきのデータありきの学習であればいくらでもできるような雰囲気を感じていました。
今回のアルファ碁ゼロは
囲碁を教える教師がいないことです。
囲碁のルールだけを教えてその先の一切を人が触らずに成し遂げた成果です。
最初はでたらめなものだったのが、瞬く間に成長し3日でイ・セドルさんに勝利したAIを超え、21日には60人のオンライントッププレイヤーを凌駕。40日には現存するすべてのアルファ碁に勝利するようになりました。
つまり、世界最強になったのです。
私だったら3日でようやくルールを理解して遊び始めるくらいなんじゃないかなぁと思います。
興味深いのは
そのアルファ碁ゼロの成長曲線です。
人が学ぶ場合の成長曲線は最初は極めてゆっくりと上昇し、ある地点を越えると爆発的に成長します。
対するアルファ碁ゼロは最初の方は爆発的に成長しますが、ある地点を越えるとゆったりとした上昇になります。
図はアルファ碁ゼロの記事をご参照ください。
やはりこの違いは休むことなく何千何万といった試行錯誤が繰り返すことができるコンピューターの強みですね。
人は休みが必要です。何千何万といった回数の試行錯誤はどれほど時間がかかるでしょうか。
なんとなくですが、このゆっくりと成長するというのが人として生きていることのメリットなのかもと思いました。あらゆるものが瞬時に終わってしまうと遊びも仕事も何もなくなってしまいますから。
人工知能の進化はあまりに早く、追いつくことすら難しいです。 でもこういう進歩が肌身で感じられるとワクワクしますね。
ではでは。